感謝状：勇気の水難救助　中津川市消防本部、愛知の末長さんに　／岐阜

　中津川市福岡の付知川で岩場から飛び込み、頭を打って流された市内の男性（４５）を救助したとして市消防本部は１５日、愛知県犬山市立城東中学校３年、末長大雅さん（１５）＝犬山市前原＝に消防長感謝状を贈った。
　末長さんは、今月１日午後３時４５分ごろ、付知川の「岡山淵」の岩場から飛び込み、うつぶせのまま流される男性を発見。泳いで救出した。近くにいた中津川商業高校の男子生徒２人にも協力してもらい、岸に引き揚げたという。
　末長さんは母佐知子さん（４２）や知人らと河原にバーベキューに来ていた。救助された男性は、頸椎（けいつい）損傷で入院したが、快方に向かっているという。
　佐知子さんらに付き添われて授与式に出席した末長さんは、原賢消防長に「迅速な判断で命が救われた。勇気ある行動に感謝します」とたたえられ、感謝状を受け取った。末長さんは「救助したという実感はないが、冷静に対処できてよかった」とはにかみながら話していた。
　末長さんは、小学１年から水泳を習い、中学では水泳部に所属。「平泳ぎが得意なんだけど、５０メートルが４３秒で、決して速くありません」と謙遜しながら話していた。【小林哲夫】
（毎日新聞 8月16日(木)11時18分配信）