JSPO スポーツにおける暴力行為等相談窓口2024年度相談件数が536件 過去最多を更新
JSPO スポーツにおける暴力行為等相談窓口2024年度相談件数が536件 過去最多を更新
「相談件数536件(過去最多)」という数字を多いとみるのか、氷山の一角とみるのかはあるとしても、これだけの声が上がっているという事が事実です。
ポイントは、被害者の半数が小学生であり、相談者の多くが本人ではなく保護者である点です。
活動現場において、声を上げにくい子どもが被害を受けやすい構造が、スポーツの現場に依然としてあるという事を示しています。
最も多かった相談が、「ばか」「あほ」などの暴言(41%)であり、まさに言葉の暴力です。
指導者は、言動に注意してもらいたいものです。
日本サッカー協会では、リスペクトフェアプレーを提唱し、JFAセーフガーディングポリシーを定め、関わる全ての人に「子どもたちの安心・安全を守る」基本原則を定めています」
https://www.jfa.jp/respect/safe_guarding.html
サマーキャンプなど、自然の中での活動においても、指導者(大人)と参加者(子ども)という構造があります。さらに、地域スポーツとは違い、遠隔地で開かれる子ども向けのキャンプ活動では、保護者には活動現場の様子がわかりにくいという環境があります。キャンプ活動が終わってしまうと中々クレームを言いにくい。もしくは公の相談機関が無いというような課題もあります。運営団体が十分な対応をしてくれるのかなど、不安な点もあると思います。運営側としては、きちんとした活動内容やハラスメントなどの考え方をユーザーに示しているかなど、さらに求められてくるものと思います。
【概要】
日本スポーツ協会は、2024年度のハラスメント相談件数が536件(過去最多)に達したと発表しました。
具体的には、次の内容が特徴的です。
1.相談件数増加の背景:
・ハラスメントへの社会的な意識の高まり
・相談窓口の認知度向上
・一方で、不適切な指導が依然として存在していること
2.被害者の年齢層:
・小学生:48%(最多)→ 声を上げづらい子どもが中心。
・中学生:18%
・高校生:12%
3.相談者の内訳:
・保護者:63%
・本人(子ども):17%
4.主な相談内容:
・暴言:41%(最多) →「ばか」「あほ」など
・暴力:13% → 頭をたたくなど
【関連リンク】
◇JSPOにおける暴力根絶に向けた取り組み https://www.japan-sports.or.jp/cleansport/tabid1349.html
◇スポーツにおける暴力行為等相談窓口
大人向け :https://www.japan-sports.or.jp/cleansport/tabid1354.html
子ども向け:https://www.japan-sports.or.jp/cleansport/tabid1363.html
◇No!スポハラ活動特設ページ https://www.japan-sports.or.jp/spohara/