サッカーグラウンドに落雷で高校生意識不明(宮崎県宮崎市)
宮崎県宮崎市古城町のグラウンドで3日、サッカーの練習試合中に落雷があり、18人が病院に搬送されました。東京新聞webhttps://www.tokyo-np.co.jp/article/319085読売新聞オンラインhttps://www.yomiuri.co.jp/national/20240404-OYT1T50035/学校の活動中に落雷事故が発生したケースはこれまでにも起きていますが、どのように備えればよいのでしょうか?夏場などの自然体験活動の現場においても夏場など「雷注意報が出ている」というのは珍しくないのではないかと思います。
日本では年平均20件程度の落雷人身事故と13~14件程度の死亡事故があるようです。世界と比較しても日本の落雷死亡率は世界的に見てもかなり高いといえます。日本での死亡率が高い理由として、一雷から身を守るための知識が十分に浸透していない点が上げられます。古い知識が更新されていないと安全は担保できないですね。https://digital.asahi.com/articles/ASS4333WVS43TIPE01GM.html
自然体験活動における事故事例・判例と課外活動中の事故の取り扱いについては違いがあると思いますが、過去に課外活動(サッカー)中の高額な損害賠償責任が認められた下記のような判例もありますので、指導的立場や運営側にある方は知っておくと良いと思います。
※大阪府高槻市で1998年8月に発生した高校生の部活動であるサッカーの試合で、高知県の私立土佐高等学校の男子生徒が被雷し、重度の後遺障害を負った落雷事故が発生している。詳細については、長尾英彦氏や岩本岩本尚禧氏の論考を読んでいただければと思います。
長尾英彦「落雷事故と損害賠償責任」『中京法学』第42巻第1,2号、中京大学、2007年1月1日、1-21頁、CRID 1050282812790044032、ISSN 02862654。岩本尚禧「民事判例研究」『北大法学論集』第58巻第6号、北海道大学大学院法学研究科、2008年3月31日、227-246頁、CRID 1050001202816831232、hdl:10252/4630、ISSN 03855953。※○○とあるのは、出典原文では元男子生徒Aの氏名長尾英彦「落雷事故と損害賠償責任」『中京法学』第42巻第1,2号、中京大学、2007年1月1日、1-21頁、CRID 1050282812790044032、ISSN 02862654。岩本尚禧「民事判例研究」『北大法学論集』第58巻第6号、北海道大学大学院法学研究科、2008年3月31日、227-246頁、CRID 1050001202816831232、hdl:10252/4630、ISSN 03855953。