キャンプ場で、木が根元から倒れてテントに直撃し、女性が死亡する事故
2023年4月16日、神奈川県相模原市のキャンプ場で木が根元から倒れてテントに直撃し、中にいた29歳の女性が死亡する事故が発生しました。
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キャンプ愛好者の方がキャンプ場で倒木によって亡くなるという悲しい事故が発生してしまいました。
多くの方がキャンプを楽しむことはとても素敵なことだと思います。しかしながら自然の中での活動になりますので安全については利用者も管理者もしっかりと意識していくことが大切です。
利用者がテントを張る場所については、あまり風が吹かないところ、平らなところ、日当たりのいいところがよいでしょう。
張るべきでない場所は、その逆で、風が強く吹くところ、凸凹しているところ、日当たりの悪いところ、がけ下、河原河川敷などです。木陰というのは、雰囲気は良いですが落枝や落雷などのリスクもありますから「良い場所」とは言えないでしょう。
事業者の方は、この事故から何を学ぶかが大切ですね。施設の安全管理マニュアルの確認も大切だと思いますし、
国土交通省が「都市公園における樹木の点検・診断の基本的な考え方及び点検・診断を実施する際に配慮すべき基本的な事項」についてとりまとめた「都市公園の樹木の点検・診断に関する指針(案)」というものがありますので、参考にしてみてください。
『都市公園の樹木の点検・診断に関する指針』(国土交通省)
テント設営だけでなく「ハンモック」や「スラックライン」などを楽しむ場合にも樹木のチェックをしっかりしてください。
これで絶対安全とは言えませんが、「樹木のチェック3点」です。
1.“キノコ”がなっていないか
2.“葉っぱの色”が黄色くなっていないか
3.“木の皮”が割れていないかとか
この3点を確認してもらうと、その木の危険性を判断する目安になると思います。
レジャーを安心して楽しむためにも、しっかりと周囲の安全を確認しましょう。
この事故により、お亡くなりになられました方のご冥福と、お怪我をなされました方の一日も早いご回復をお祈り申し上げます。